真理の霊と人を惑わす霊[Ⅰヨハネ4:1-10]

ヨハネの手紙一
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痛いところをチクチク刺されることがあるメッセージを語る人はだいたい本物です(^o^)

真理の霊と人を惑わす霊[Ⅰヨハネ4:1-10]

真理の霊と人を惑わす霊[Ⅰヨハネ4:1-10]

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【ノート】
直前の3:24でヨハネの手紙一の中で初めて「霊」という言葉が出てきた。ここでいう霊は神の霊である聖霊様のこと。私たちは聖霊様によって神が私たちの内にとどまっておられることを知ることができる。聖霊様は私たちに救いをもたらし、力と愛と思慮分別をもたらす。私たちは聖霊様を歓迎しよう。「聖霊様、歓迎します!聖霊様、来てください」と。

しかし、聖霊様以外の霊も存在する。聖霊様以外の霊は歓迎してはならない。1節。当時、預言者と名乗る人々は、自分が教えることは自分の頭から出たことではなく、霊感されたものだという。それによって、その教えることに箔がつくし、人々の信頼を得ることができる。それはたいていの場合正しい。だから、預言者たちが語るメッセージには影響力がある。問題はどの霊によって霊感されたかだ。それは反キリストの霊に霊感された教えかもしれない。「偽預言者が大勢出てきている」とある。大勢ということは、私たちの手の届く範囲内にもいるということ。私たちがいま読んでいる本の著者が偽預言者かもしれないし、昨日みたYouTubeの動画のメッセンジャーが偽預言者かもしれない。偽預言者が偽預言者たりえるのは、本物にそっくりだからだ。偽預言者は魔法使いのかっこうをしたり、悪いことばかり話したりはしない。むしろかっこよくて、話にも説得力がある。その話すことの90%は正しい。愛を語り、平和を説き、祝福の言葉を述べる。非常に魅力的だ。サタンと一緒だ。サタンも御言葉を良く知っていて引用するし、90%は正論を言う。残りの10%を曲げてしまい、人々を救いから遠ざける。
だから、どの霊でも手放しで信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確認しなければならない。かといって、やたらめったら疑ってかかって本物の預言者までも偽者呼ばわりしてはいけない。偽者を見破るすべが必要だ。

2-3節が偽預言者を見破る第一の方法。信仰告白。2-3節。イエス・キリストが肉となって来られた、受肉、ということの中には、三つの重要な真理がある。①イエスが人類を罪から救うために来られた救世主キリストであること、②キリストが人間になる前から存在していた神であるということと、③キリストが肉体を持った人間になったということだ。イエスは神であるがゆえに罪がない。人間であるがゆえに私たちの罪の身代わりに十字架にかかって死なれ、救いの御業を成し遂げることができた。私たちが救われるためには、イエス・キリストが肉となって来られたということを認めなければならない。これを公に言い表す霊はすべて神から出たもの。
サタンは逆にここを集中攻撃すべくあらゆる種類の異端を作った。特にイエス・キリストが肉となったということを否定する考えの中には、仮現説というのがある。これは、人々の目にはイエスが肉体を持っているように見えたが、フェイクだった。肉体のように見えて実は幻のようなものであり、「イエスの人としての誕生・行動や死はみな、人間の目にそのように見えただけであった」というもの。つまり、この異端は、受肉を否定することによって、十字架も復活も否定してしまうのだ。また、積極的に受肉を否定しなかったとしても、イエスのことを公に言い表さない霊はすべて反キリストの霊だ。
しかし、聖霊様は常に反キリストの霊よりも上手だ。「その霊がやって来ると聞いていましたが、今や既に世に来ています」とあるように、聖霊様は初代教会の人々にあらかじめ警告してくださった。そして今もあらかじめこの御言葉を通して、イエス・キリストによる救いを否定する現代のあらゆる異端や偽の教えに対してのアラームを鳴らしてくださっている。
4節。イエスのことを公に言い表す私たちは偽預言者たちに勝利する。偽預言者たちを見破り、退け、無力化することができる。なぜなら、私たちの内にいる聖霊様は、世にいる反キリストの霊よりも強いからだ。

5-6節は偽預言を見破る第二の方法。聴衆の反応だ。5節。偽預言者たちは世俗的なことしか話さない。罪の悔い改めや来るべき裁きや自分の十字架を背負ってイエスに従うことは絶対に話さない。彼らは世俗的な生き方について何の変化も要求しない。世俗的な生活をそのまま邁進することを勧める。なので、終始肯定的なメッセージ、ポジティブなメッセージだ。それで世俗的な人々が喜んで耳を傾ける。人気爆発する。
もちろん人気なのが悪だということではない。私たちの内におられる方は世のものよりも強い!聖霊に満たされた伝道者がイエスの十字架をストレートに語り、大衆伝道で大成功することはある。その場合、聴衆はもはや世俗的な人々ではなく、神に属する者たちに変えられているのだ。もう新しい人生が始まっている。
ある伝道トラクトに「あなたが地獄に行く方法は何か?」という問いかけがある。その答えは「今のまま生きること」だ。世俗的な生き方を肯定し、悔い改めを説かない預言者は偽預言者だ。
6節。ヨハネをはじめとする使徒たちは聖霊を持っていて、聖霊によって語り教える「神に属する者」だ。その教えは世のことではなく、御国のことに焦点があたっている。それに喜んで耳を傾けるのは「神を知る人」だけだ。神に属していない人は耳を傾けない。世俗の人々から、称賛され、追従されている教えと教師は神から出た者ではない。肉的であり、慎み深く生きることを教えず、すべての人をからみつく罪の泥沼の中に捨てている。これによって、偽りの教師たちは容易に見分けられる。

7節。「愛は神から出る」とある。愛の起源は神。愛を持っているなら、神から生まれ、神を知っている。愛を持っていないなら神を知らない。愛することが神から生まれたしるし。異言を語ることではない。異言は愛がなければやまかましいドラ、騒がしいシンバルと書いてある。うるさいだけ!
8節。神は愛。愛が神の本質だということ。この愛とは何なのか?アガペーの愛だ。ギリシャ語では愛は4つの言葉に区分される。エロスの愛は恋愛だ。エストロゲの愛は親の子に対する愛だ。フィレオの愛は友愛だ。この3つの愛はもともと世にもある。そこには美しい性質もある。しかしそれと同時に、エゴがある。奪い取る性質がある、条件がある、弱さがある。神の愛は3つの愛のそれぞれの良い性質を兼ね備えつつ、完全だ。与える愛であり、無条件であり、永遠の愛だ。神の愛は敵に対して与える愛。神の究極完全な愛がアガペーの愛。神は悪人にも善人にも太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる。
しかし、自然界を見ても、必ずしも愛を感じないこともある。東日本大震災が起こるのを見て、神は愛だとは思わない。サバクトビバッタが食物を食い尽くすのを見て、神は間とは思わない。ウイルスが全世界に蔓延するのを見て神は愛だと思わない。もっと遠くのアフリカのサバンナに行けばどうか?ライオンがシマウマに飛び掛かり餌食にする。神は愛とはわからない。自然界は人間の罪によって損なわれた自然界だからだ。神の愛に満ちた自然界は、ライオンも牛も草をはみ、幼子が蝮の巣に手を入れる千年王国を待たなければならない。

そして、私の人生を見ても、神は愛だとわからないこともある。夢がかなわず望んでいた進路に進めない、大きな病気をし事故に遭う、人に裏切られ見捨てられる。大きな苦しみの中にあるとき、私たちはどこに愛を見出すことができるのか?
9節に答えがある。独り子を世に遣わしたこと、ここに愛がある。サタンと偽預言者が何としてももみ消したいこのイエス・キリストが肉となって来られたことが愛の証拠。イエス・キリストはすべての人のために、つまり、私やあなたの罪のために死ぬために来られ、それによって私たちが生かされるために来られた。イエス・キリストを信じる者たちは自分のために死んでくださった方のために生きる。

10節はそのことをさらに前進させる。私たちがイエス・キリストを信じると、神を愛するようになる。神の掟を守り、神のための奉仕を行うようになる。しかし、私たちがどれだけ神に立派に仕えたとしても、神の愛が常に先だ。私たちがまず神を愛したのではなく、神が私たちを愛した。しかもこの世界が造られる前から神はあなたを愛し、御子イエス・キリストによってあなたを選んでおられた。それで、私たちの罪を償う生け贄として御子を遣わされた。ここに愛がある。私たちが神を愛するのは、いつも神の愛に対する応答としてだ。私たちが先になることは決してない。私たちは神の愛を啓示していただけばいただくほど、もっと神を愛し、隣人を愛することができるようになる。自然界の痛み、そして、私たちの人生の中の痛みはキリストと無関係ではない。イザヤ53:4-5。イエス・キリストが十字架で負ってくださった苦しみ、痛みの中には、私たちの痛みも含まれている。その痛みを経験するとき、イエス・キリストは共におられた。十字架を見上げよう。そこに愛がある。イエス・キリストがあなたのすべての罪、苦しみ、痛み、病を負ってくださった!ハレルヤ!

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