キリストとサンタクロース

聞きづらくてごめんなさい。昨日の朝礼拝の音声が入っていないので本日撮り直しましたが、ノイズ抑制フィルタで音割れしてしまいました。三度目撮る余力がなく・・・。

キリストとサンタクロース

【ノート】
クリスマスが何の日かというと、世の中的にはキリストの誕生を祝うというよりもサンタクロースがプレゼントを持ってくる日というイメージが強いかもしれない。サンタクロースの起源は、ミラのニコラオスという貧しい娘に持参金を与えたり、子供たちを助けたりしたクリスチャンではないかとされている。クリスチャンはキリストに似ていく。だから、サンタクロースもキリストと似ているところがある。聖書のヘブライ人への手紙を見ると、キリストがモーセや天使と比べられている。そこで、今回はキリストとサンタクロースを比べて、その違いを大きく二つ見て行こう。

第一に、誰のもとに来るか？サンタクロースは誰のもとに来るだろうか？子供たち？そう確かに子供たちだ。しかし、すべての子供たちのためかというとどうだろう？親からこういう言葉を聞いたことはないか？「良い子にしていればサンタさんからプレゼントをもらえるよ。」じゃあ悪い子にしていたらもらえないのか？もらえないかもしれない。サンタクロースが悪い子に対してどうすると考えられているか、調べてみたところ、良い子にしていなければならないというのは、ほぼほぼ万国共通だとわかった。アメリカではサンタクロースは街で子供たちが良い子にしているか聞く。このくらいならまだ良いだろう。ドイツ周辺の国では、なんとサンタクロースはシャープとクランプスという二人の怪人を連れてやってくる。そして、良い子にはプレゼントを与えるが、悪い子には怪人に命じて子供たちにおしおきする。特にクランプスは子供たちたたいたり、連れ去ったり、さらには地獄に引きずり込んだりする。恐ろしすぎる！実際に、この良い子にしていないとプレゼントをもらえないという言葉は、子供たちの心に葛藤を与えることがある。ある子は「プレゼントはもらいたいけど、自分は悪い子だからもらえない」として悲しむ。良い子にならなければ愛されないというのは、子供心にプレッシャーを与えるものだ。もしかしたら、そういうプレッシャーを今でも抱えている人がいるかもしない。
では、イエス・キリストはどうか？なんと、イエス・キリストは、いわば悪い子のために来られたお方だ。すべての人が神様から造られたのだから、本来神の子だ。しかし、人は罪を犯して神様から離れてしまった。キリストはそんな悪い子のために来られたと語っておられる。マルコ2:17。罪人を招くためにクリスマスに来られたと言っている。実際、キリストは、いまでいうヤクザのような徴税人のザアカイ、何人もの男性と結婚と離婚を繰り返したサマリアの女といった、評判が悪くて嫌われていた人々のもとに特に行かれた。「私はそんなに悪い人ではないからキリストはいらないな」という人がいるかもしれない。実は、本当はすべての人が悪い子であって、プレゼントをもらう資格はなく、クランプスに地獄に引きずり込まれるにふさわしいものだ。嘘をついたことがある人は罪人だ。悪口を言ったことがあれば罪人だ。なすべき善を行わないことがあれば罪人だ。お金をごまかしたことがあれば政治家の違法なバラマキよりも額が少なかったとしても罪人だ。そして、「私は悪い人ではない」と罪を否定する人は高慢の罪を犯している。罪を認めよう。すばらしいことに神様は悪い子にも罪を認めるならプレゼントをくださる。どうして悪い子なのにもらえるのか？それは、神様からのプレゼントは恵みだからだ。エフェソ2:8-9。恵みとは、①それを受け取る資格がないにもかかわらず、②神様の一方的な愛のご好意により与えられ、③自分では決して造り出せないもののことだ。資格がないにもかかわらず受け取れるということは、誰でも、あなたも、神様の愛のプレゼントを受け取れるということだ。

第二に、どういう形で来るか？サンタクロースは人知れず来る。クリスマスに来るということが知られているのに、人知れず、子供たちがいつのまにか寝ている間にプレゼントを置いていく。朝起きてみると、いつのまにかにプレゼントが届いているのだ。
キリストも人知れず来られた。キリストがいつどこに来るかということは、知られていた。旧約聖書にはキリストがダビデの子孫として生まれるということ、生まれる時期、生まれる場所まで預言されていた。キリストが生まれるときには、そのしるしとして希望の星が現れた。しかし、実際にキリストが生まれるときに立ち会ったのはごく少数の人々だった。貧しい家のヨセフとマリア、これまた貧しい最底辺の職業だった羊飼い、それにユダヤ人から神から見捨てられた人々だと思われていた異邦人の学者たちだ。そういう人々だけがイエス・キリストの誕生に立ち会うことができたことにより、キリストがどういう人々のために特に来られたのか、御自身を表そうとしておられるのかが良くわかる。キリストは誰からも見向きもされない社会的に何ものでもない人々や神から最も縁遠いと思われている人々のためにキリストは来られた。もしあなたが「誰も私を顧みてくれる人がいない」とか「社会の底辺にいる」とか思うのであれば、神様はあなたに特に注目しておられる。Ⅰコリント1:26-30。人から脚光を浴びられなくても、神様が注目してくださるなら十分すぎる。もう注目されたいがためにフォロワーを増やしたり出世したりしなくていい。また、もしあなたが「ずっと仏教徒で聖書を一度も読んだことがない」という人であれば、神様はあなたに特に注目しておられる。あなたが求めさえすれば、今まで何の縁もないように思われたとしても、永遠の昔から愛されていたと知ることができる。

第三に、どんなプレゼントをくれるか？サンタクロースはおもちゃをくれる。それは、子供としてはうれしいものだ。欲しかったものが手に入ったら大喜びする。でも、子供のころもらったおもちゃを今でも大切に持っているという人はいるだろうか？ほとんどいないだろう。おもちゃは、いつか私たちの心を惹かなくなるし、いつのまにかなくなってしまうものだ。サンタクロースがくれるものというのはそういう意味で、一時的な喜びを与えるものだと言える。
キリストは永遠の命をくださる。ヨハネ3:16。本来、私たちは皆、悪い子なので、滅びなければならなかった。クランプスにひどい目にあわされ、地獄に行くのがふさわしかった。ところが、イエス様が私たちの身代わりになって十字架で苦しんで死んでくださった。だから、ただイエス・キリストを信じさえすれば、私たちの罪は赦されて、もはや罪の罰を受けなくてよくなった。そして、永遠の命が得られる。永遠の命とはなんだろうか？キリストが永遠に共にいて、交わりを持ってくださるということだ。キリストは神御自身なので、キリストが共におられるということは、神が共におられることでもある。徴税人ザアカイは、金の亡者だったが、キリストが自分の家に泊まったことにより、財産を貧しい人々に施す人に変えられた。ザアカイが変わったのは、「イエス様が私のような者の家に泊まってくださる」ということが大きな喜びによるものだ。イエス様はエルサレムへの旅の途中だったので、ザアカイの家を後にされた。ザアカイの家にいたのはほんの一晩だけだった。一晩でもイエス様が共にいるなら、人は変えられる。しかし、イエス様は私たちから去っていくことはない。私たちがイエス様を信じて受け入れるとき、イエス様は私たちの心の中に住んでくださり、ずっと一緒にいてくださる。もはや私たちから離れることも、私たちを置き去りにすることもない。一晩でもイエス様と共にいるなら、人生が変えられるのに、イエス様がずっと一緒にいるなら、人生は最高のものになる。その喜びは一時的なもので終わることはない。ただの感情ではない、永遠の喜びが与えられる。

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