イエス革命 (チャック・スミス)

リバイバル
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※奇跡レポートの記事を走り書きに移管しました。

チャック・スミス(1927-2013)は17年間、牧会で泣かず飛ばずの日々を過ごしました。

ある教会では、祈りつつ家を一軒一軒訪問し、教会成長マニュアルの通りに実践し、必死にトラクトを配って伝道に励みました。その結果、2年間で教会員は27人から17人に減りました。しかも、そのうち5人はチャック・スミスの家族でした!

イエス革命 (チャック・スミス)

あまりにも経済的に苦しかったので、副業として会社員をしていたのですが、そっちはうまくいきました。会社からは牧師をやめることを条件に正社員として雇おうという提案も受けていました。資金繰りが厳しくなったとき、実際牧師をやめようとしたことが2回ありました。ところが、その直前に神様のご介入によって潤沢な献金があり、支払いをすべて済ますことができました。

チャック・スミスはたいてい1年か2年ごとに牧会する教会を変えていました。メッセージのバリエーションが100しかないので、2年いるとネタ切れになるからです。しかし、あるとき、風光明媚な自然に囲まれたすばらしい任地の教会に移ったとき、2年で異動したくなくなりました。そこで、チャック・スミスはヨハネの手紙第一の注解書を参考に、初めて聖書を一章一節ごとに解き明かす説教をしたところ、教会が成長していきました。

17年の不毛の時代の最後の教会では、それまでで、最も成功していました。チャック・スミスは聖霊に導かれた自由な集会を心がけ、椅子の配置を円上にし、伝統的な賛美歌ではなく、歌いやすいプレイズを歌い、集会をしてみました。すると、祈りの時間のとき、それまではなかなか祈りが出てこなかった教会員たちが心を開いて祈れました。伝統的な教会形式にとらわれない家庭的で親密な交わりがそこにありました。ところが、それを見ていた役員たちは驚き、もう二度とこんなやり方はやめてほしい、彼らの好きな伝統的なやり方に則って欲しいと警告しました。チャック・スミスは警告を受け入れましたが、その心は急成長中のその教会を離れ、自分を要請する小さな聖書勉強会に移っていました。

小さな聖書勉強会に与えられた預言

たった16人の、牧師のいない、教会とも言えないカルバリー・チャペルという聖書勉強会は解散の危機に瀕していました。彼らは危機感を持ち、チャック・スミスを呼んで牧会を依頼するか、教会を解散するかを話し合うために集まっていました。彼らが祈っていると、信じがたい預言が与えられました。チャック・スミスがやってきて、ただちに教会を作りかえる努力をすること、特に講壇を改築すると、数え切れないほどの人であふれるようになり、教会が湾を見下ろす絶壁の上にいどうしなければならなくなること、ラジオ伝道の全国放送も手掛けて、世界中にその名が知られるようになるとも、示されました。

果たして預言はすべて実現しました。チャック・スミスが就任すると、最初のオープニングセレモニーの礼拝で200人集まり、次の礼拝では500人が集まって教会に入り切らなくなりました。

チャック・スミスは妻のケイと共に、ヒッピーたちを伝道することに重荷を持ちました。ヒッピーはベトナム戦争のころに現れた若者で、社会に反発して自由を叫びながら、麻薬や乱れた性生活におぼれ、ホームレスのような生活をしている人たちです。中には魔術や瞑想に没頭する者もいました。毎日3時間、彼らの伝道のために祈っていると、接点を持つ機会が与えられました。アメリカの教会がヒッピーを白い眼で見て締め出したのに対し、チャック・スミスは暖かく彼らを教会に迎え入れ、父親のように愛を注ぎました。感動したヒッピーたちは次々と仲間を呼び、カルバリー・チャペルはたちまちヒッピーだらけの教会になりました。裸足で教会を駆け回るヒッピーに嫌悪した教会員の一人が、「裸足禁止!」の立て札を立てました。チャック・スミスは役員たちが集まる前で言いました。

「もし私たちの高価なカーペットのせいで、裸足で、やってくる一人の若者に扉を閉ざさなければならないのなら、私個人的な意見ではカーペットを全部剥がしてしまってコンクリートの床にする方がいいと思います」

カルバリー・チャペルは成長し、毎年の数千人の人が洗礼を受け、10年間で1万パーセントの教会成長を遂げました。

救われたヒッピーたちは、イエスに対する愛をフォークソングやロックのような調子で歌い、新しいクリスチャンミュージックのスタンダードがはじまりました。教会は全米、全世界に開拓され、現在系列の教会は2千に及びます。彼らはイエスに対する愛のプラカードを掲げてジーザスマーチをしたことから、この新しいムーブメントは「イエス革命」と呼ばれました。大伝道者ビリー・グラハムもこのムーブメントを驚きをもって「もう一つの革命」という本に記しています。

チャック・スミスは創世記から黙示録までの聖書説教を7周にも渡って行いました。ラジオやテレビ番組で語られた彼のメッセージは残っており、チャック・スミスは死にましたが、信仰によってまだ語っています。

■出典1 : 収穫の時代

著者 : チャック・スミス
出版 : プリズム社

■出典2 : カルバリー・チャペルの特徴

著者 : チャック・スミス
出版 : プリズム社

■関連書籍 : もう一つの革命

著者 : ビリー・グラハム
出版 : いのちのことば社

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