涙の預言者エレミヤは、一生涯悲痛に満ちた神様の働きをした人でした。
彼が預言するたびに敵は増え、人々は悔い改めませんでした。神様からは「彼らのために祈ってはならない」と執り成すことすらゆるされず、最終的に自分の民族が滅亡するのを見ました。
彼は二度も自分が生まれてきたことを呪いました。
彼の働きは何の希望もないように見えますが、彼はいったい何を原動力としていたのでしょうか。
エレミヤの楽しい眠り
ここで、わたしは目覚めて、見回した。それはわたしにとって、楽しい眠りであった。(エレミヤ31:26)
エレミヤ書の中でおそらく唯一、涙の預言者エレミヤが楽しんだ箇所がここです。
彼が楽しんだのは夢でした。イスラエルが悔い改めて主に立ち帰る夢です。それは彼の預言の目的であり悲願でした。この夢は彼が生きている間には実現しません。それどころか夢を見たあとも状況はどんどん悪くなっていきました。
しかし、エレミヤはこの神様が見せてくれた夢に心踊らせ、いつの日かその夢が実現することを信じて忍耐しました。
神様は私たちが最後まで働きを続けることができるようにするために、夢やビジョンを与えて励ましてくださいます。
天的な夢やビジョンを確信して歩むことが信仰です。
ビジョンを持っていないと、進歩がないときにすぐにあきらめてしまいます。ビジョンを持っていないとあれをしたりこれをしたりと方向性が定まりません。
ビジョンを強く持っているといま取り組んでいることを続けることができます。ビジョンを持っているとはっきりと方向性を定めることができます。
いま思い描いているビジョンこそが10年後の私を決めます。忘れてしまった夢や薄れてしまったビジョンがあれば、もう一度思い起こして、再燃させましょう。
コメント