この方に味方し、味方になっていただきましょう！
強い人にもっと強い人が勝つ[ルカ11:14-23]
【ノート】
14節。口を利けなくする悪霊が出ていった。この人は悪霊によって強い抑圧を受けている状態だった。それで、何か言いたいことがあっても表現できない。ストレスを感じても、自分の中に抑え込んでしまい、発散できない。だから、その人は単にしゃべるという能力を失っているだけでなく、精神的に非常に苦しい状態に置かれてしまうことになる。イエス様は口を利けなくする悪霊から私たちを解放してくださる。イエス様を信じて解放された人は、もともと無口だった人でも、よくしゃべるようになる。水道の蛇口をひねったように、とめどなく言葉が出てくるようになる。神様への賛美の言葉、感謝の言葉、祈りの言葉、人々に対する福音伝道の言葉、人を建て上げる言葉、塩味のついた言葉、預言の言葉を語るようになる。その変化を目の当たりにすれば、誰でも、「これは神の御業である」とわかる。群衆たちのほとんどはそうだった。単純にイエス様の御業に驚いて、イエス様を注目した。
ところが、中にはイエス様に敵対的な立場の人々もいた。ほかの福音書を読むと彼らがファリサイ派の人々と律法学者たちであることがわかる。専門家であれば、その専門知識に基づいて冷静な分析をした上で発言すべきだ。ところが、彼らは最初からイエス様を否定しようと心に決めていた。そして、今までイエス様と議論をしても歯が立たなかったので、イエス様を貶めるために何の根拠もない中傷をした。イエス様を信じることには多くの根拠があるが、イエス様を否定することは根拠のない中傷ばかりだ。15-16節。ベルゼブルというのは旧約聖書に出てくるバアル・ゼブブと同じものだ。バアル・ゼブルは豊穣の神としてカナンの地で広く崇拝されていたバアルの尊称で、気高き王という意味。イスラエル人はそれを皮肉ってバアル・ゼブブ＝ハエの王と呼んだ。バアルにささげた生け贄の肉にたかるハエにちなんでのことだ。律法学者たちは、ベルゼブルを悪霊の頭と呼んでいる。イエス様はそのことを全く否定していない。主なる神様以外に人々に崇拝されている神々というのは、悪霊の頭だということ。イエス様は明らかに神の御業を行っていたが、律法学者たちは何の根拠もなくその力の源を悪いものに違いないと決めつけた。罪人のうちにはとにかく神を否定し、イエス様を否定したいという強い反逆の心があるのだ。
また、別の人々は「天からのしるし」を求めた。しるしというのは、神様からの奇跡に用いられることを通して、その人が神様から遣わされた人であることを証明するものだ。しかし、もう目の前で口の利けない人から悪霊を追い出した。十分にしるしだといえるのではないか？それ以上にいったい何を求めているのか？律法学者たちが勝手に想像していたのは、メシアが来たときには、モーセやヨシュアのときのように海や川を真っ二つに裂いたり、天からマナをふらせたりということ。それが彼らのいう天からのしるしだ。そのようなしるしを求める背後には、根深い不信仰がある。私は私が納得する方法で神が御自身を表してくれないと信じない！ファリサイ派の人々と律法学者たちはイエス様を中傷しようとして、自分たちの反逆と不信仰をさらしてしまうことになった。
こんな中傷は無視してしまっても良いだろうが、イエス様は断固たる反論をなさった。もし誰かがイエス様について中傷をするなら、私たちも聖霊様から知恵をいただいて理路整然と弁明する者となろう。反論1。18節。サタンには国がある。ピラミッド型の秩序だった組織がある。だから、絶対に内輪もめをすることない。軍隊や企業のようにはっきりと序列が決まっていて、一つの目的のように一つとなっている。軍隊の目的は防衛や征服だ。企業の目的は利益を上げることだ。悪霊の目的は滅ぼすことだ。彼らは神と神に愛されている人間に対する憎悪に燃えて、一つになっている。このように、そこに愛が全くなくても、様々な組織が内輪もめすることなく、統率がとれているのだ。この世の組織やサタンの組織ですら、一つになることができる。それであれば、なおさら教会は一つとならねば。教会の目的は、神を愛し、隣人を愛し、人々を救いに導くことだ。これはイエス様の悲願だ。十字架の直前に祈った。ヨハネ17:21。この目的のもとで私たちは一つになろう。
しかし、時々聞く疑問としては、スピリチュアリズム、占いや霊媒などをして悪霊の力を借りて不思議なことを行うはずの人々が、癒しや悪霊の追い出しを行うことがあるのはなぜか？悪霊の力で悪霊を追い出していることになるのではないかというもの。少し違う。スピリチュアリズムの人々は、まず占いや霊媒といったオカルトにかかわらせることによって人に密かに呪いをかけ、悪霊を通して不幸に陥れる。病気にかかったり、事故にあったりするようになるのだ。そして、その呪いから解放されたければ大金を払わなければならないとお金を要求する。お金を受け取ると、その人を攻撃していた悪霊からの攻撃をやめるようにするのだ。つまり自作自演であって悪霊同士の内輪もめではない。そして、お金を払っても悪霊から完全に解放されるわけではなく、むしろ悪霊に人生を支配されるようになってしまう。これは元々スピリチュアリズムの世界で多くの人に呪いをかけていた人がクリスチャンになった後に明らかにした手口だ。
反論2。19節。イエス様の時代、ユダヤ人の中で悪霊の追い出しをする人々がいた。いわゆるエクソシストだ。もし、イエス様の悪霊の追い出しを否定するなら、そのユダヤ人たちのエクソシストまでも否定することになる。エクソシストたちはイエス様の味方になり、律法学者たちの中傷を非難するに違いないのだ。悪霊の追い出しは当時としてもイエス様だけの働きではなく、簡単に全否定して良いものではなかった。
しかし、イエス様の悪霊追い出しはほかのエクソシストと少し違った。ほかのエクソシストは様々な道具を使って、長々とした呪文を唱える仰々しい儀式を行った上で、やっとかっと悪霊の追い出しをした。イエス様の場合は一言命じるだけで悪霊が服従した。イエス様は御自分がいとも簡単に悪霊を追い出せる理由を20-22節で説明する。20節。イエス様は「神の指」と言われた。イスラエルがエジプトで奴隷にされて苦しんでいたとき、主なる神様はモーセを選んでイスラエルを解放し、出エジプトさせることにした。出エジプトにあたって、主なる神様は十の災いをエジプトに下した。最初のナイル川の水を血に変える災いと次のカエルを這い上がらせる災いについては、エジプトの宮廷にいた魔術師たちも真似することができた。つまり、悪霊にもある程度の奇跡を行うことができたということだ。ところが、三番目の土の塵をぶよに変える災いについては、魔術師たちは真似することができなかった。そこで魔術師たちは「これは神の指の働きでございます」と言った。悪霊の力では決して行うことができない奇跡だったからだ。そのように、イエス様が簡単に悪霊を追い出した御業は、神の以外のどんな力によっても決して真似できないものなのだ。悪霊の追い出しは神の国が来ているしるしだ。神の統治がなされている。律法学者は途方もないしるしをイメージしていたが、イエス様の悪霊の追い出しは「天からのしるし」として十分だった。
21-22節。強い人ともっと強い人が登場する。それぞれ何を表しているのか？最初の強い人はサタンだ。サタンこそが悪霊どもの頂点に君臨する支配者だ。さしづめ、持ち物というのは、サタンの部下の悪霊どもだといえる。トップのサタンがいる限り、サタンの国は安泰なのだ。配下の悪霊どもも安全であり、好きなだけ人間を苦しめることができる。次に登場するもっと強い人とは、誰か？イエス様のことだ。イエス様は霊的な世界のランキングで最も強いお方だ。イエス様は荒れ野でサタンのあらゆる誘惑に完全勝利された。それでイエス様はサタンよりも弱い配下の悪霊を意のままにすることができるのだ。サタンに勝利されたイエス様の御名には大きな力がある。律法学者たちは神の御業を見ても悪霊によるものと思い、まるで悪霊が神よりも強く、神の民はなすすべがないかのように信じていた。決してそんなことはない。私たちには最強のお方であるイエス様がついている。私たちはイエス様が勝利者であり、イエス様にあって私たちも圧倒的な勝利者であると信じ、イエス様の御名によって悪霊に命じるなら、悪霊を縛り、追い出すことができる。誰か悪霊からの圧迫を受けている人や癒しを必要としている人がいれば追い出しを実践しよう。
23節。イエス様に対して、中立地帯はないということ。イエス様は悪霊を追い出し、病人を癒し、十字架の上で罪からの救いを成し遂げ、三日目に復活された神の子だ。真剣にこの方に向き合うなら、この方に対しては、賛美をするか、嘘つきだの悪霊によるだの根拠のない中傷するかの二者択一しかありえない。イエス様の敵でも味方でもないということはありえない。イエス様を信じて従う弟子でなければ、まだイエス様に敵対している状態にある。イエス様が命じた大宣教命令を行おうとする者でなければ、それを邪魔する者だ。たとえ積極的に反対の立場でなくても、結局はその心に律法学者たちが持っていたような反逆や不信仰の心が根強くあって、本音を口にするなら、イエス様を直接的にあるいは間接的に中傷してしまうものなのだ。イエス様は最強のお方だ。この方と敵対するというのは、得策ではない。イエス様と争うなら、私たちはサタンの味方をすることになる。そして、最終的にサタンと共に大きな敗北を経験することになる。私たちはこの方に味方して、この方に味方になっていただこう。この方の福音を宣べ伝え、大宣教命令を遂行する者となろう。
【お問い合わせ】
聖書に興味を持たれた方はお気軽にご連絡ください＼(^o^)／
池袋で集まりを持っています。
Email : jesus.christ.is.the.lord19860804@gmail.com
※メールで問い合わせる場合は受信設定でこのメールアドレス許可してください。
Twitter : https://twitter.com/Shuzo_Koita
Line : http://line.me/ti/p/ICne2QGIuJ
Facebook : https://www.facebook.com/shuzo.koita
コメント