あきらめが肝心という言葉がありますが、大切なものはどうしてもあきらめられないものです。神様にもあきらめられないものがあります。それは、あなたです。
神はあなたをあきらめない
【ノート】
あきらめが肝心という言葉がある。それは時として正しい。目標を定め、実現に向けて努力をすることはすばらしいが、あまりにも執着しすぎてしまうと害になってしまうこともある。子供のころスーパーマンになることが夢だったとしても、大人になってもあきらめずにその夢を追い続けたらまずい。また、恋愛でも異性にふられたのに、あきらめずにしつこくつきまとい続けたらストーカーになってしまう。仕事で到底実現できない高すぎる目標を立てて、それをあきらめずにいるとストレスになる。過去の取返しのつかない出来事について、それをあきらめられずにいるといつまでも痛みを引きずることになる。そういうわけで場合によっては、すぱっとあきらめること、忘れること、手放すことは、別のもっと建設的なことにエネルギーを注ぐ上で有益だ。しかし、絶対にあきらめてはならないこともあるだろう。それは私たちにとって大切な何かだ。あなたには絶対にあきらめてはならないものがあるか？それは何か？
神様にも絶対にあきらめないことがある。神様はあなたをあきらめない。神様にとってあなたは大切な人、かけがえのない人だからだ。あなたの親があなたを見放し、先生があなたを見放し、友人があなたを見放し、あなた自身があなたをあきらめたとしても、神様は決してあなたをあきらめない。神様はあなたの何についてあきらめないのか？
第一に、神様はあなたの救いをあきらめない。すべての人は本人が気づいているかいないかにかかわらず、救いを必要としている。それは罪からの救いだ。人間は神に逆らって罪を犯したことによって、命の源である神から離れた。罪とは自己中心のことだ。人間は生まれながらにして失われた状態にあり、滅びに向かっている。地獄に向かっている。しかし、多くの人々はそのことに気づいていない。罪を犯すこと、失われていることが本人にとって当たり前になってしまっているからだ。神は何とか人々が罪によって滅びようとしていることに気づき、御自分に立ち返って命を得るようになることを願っている。神は私たちを愛しておられるからだ。そこで、神は預言者を送り、最後には御自分の独り子であるイエス・キリストまでも送って、私たちが神に立ち返るように呼び掛ける。そのイエス・キリストが、父なる神がどれだけ私たちの救いを願っているのかをたとえばなしで教えてくれた。ルカ15:4-7。ここに出てくる羊飼いは父なる神様のこと。見失った羊は神様から離れている罪びと。羊飼いは見失った一匹の羊についてどうしたか？「１００匹中の一匹だからいなくなってもいいや！」とは思わなかった。羊飼いにとって一匹一匹が大事なのだ。神様の目にもそう！人類が何十億人もいても、神様の目には一人一人が大事で、一人でも罪によって滅びてはならないのだ。羊飼いは羊をどのくらい探したか？見つけ出すまでだ！羊飼いは何時間探しても見つからなかったらあきらめようとか、何日探しても見つからなかったらあきらようとはしなかった。羊飼いは絶対にあきらないのだ。そのように、神様はあなたの救いを絶対にあきらめない！あなたが救われるまで、あなたが御自分に立ち返って生きるようにと、あなたの人生に働きかけ続けるのだ。そのくらい、神様はあなたの救いを願っておられる。そして、あなたが救われることを、天国をあげて大喜びされるのだ。
第二に、神様はあなたの成長をあきらめない。クリスチャンになったら確かに変化が起こる。イエス・キリストが共におられるようになるからだ。しかし、クリスチャンになったら即完全な人間になるというわけではない。時には、同じ失敗を何度も何度も繰り返し、同じ罪を何度も何度も犯してしまうこともあるかもしれない。そういうとき、ああ、私はだめだ。こんな私はクリスチャン失格！神様も私を見放しているに違いない！と思うことがあるだろうか？それは嘘だ。罪を犯したら悔い改める必要がある。しかし、神があなたを見放すことはない。イザヤ46:4。神はあなたをどこまでも背負ってくださる。年老いて死ぬまで背負い、死後までも面倒を見てくださる。
自分自身の感覚で神の忍耐力をとらえてはならない。あなたが罪を犯しても、神はあなたが成長を望んでいる限り手を差し伸べ続ける。それはペトロの質問とイエス様の答えの中に見出すことができる。マタイ18:21-22。イエス様はペトロに７の７０倍までゆるせ、つまり無制限にゆるせと命じられた。それは神が私たちを無制限にゆるしてくださるからだ。ペトロは人間の感覚で考えて、さすがにゆるすのは７回まででいいだろうと思った。そして、私たちももしかしたら人間と同じ感覚で神がゆるすのも７回までと考えてしまうことはないだろうか？決してそんなことはない！神はあなたが何百回何千回何万回倒れても、手を差し伸べてくださる！あなたが悔い改めて差し伸べられた手をつかめばあなたはまた立ち上がることができる！そして、私たちはいつしか倒れにくくなり、しまいにはまったく倒れなくなる。同じ失敗、同じ罪を犯さなくなる。死を打ち破った主イエス・キリストが私たちと共にいるからだ。私たちには主にあって不可能はない！私たちは主にあって成長できる！神は憐れみ深い方であなたの成長をあきらめない。神はエジプトに逃げたりハガルを通して子どもを産もうとしたりしたアブラハムの成長をあきらめなかったので、アブラハムは信仰の父になることができた。神は主を三度否定したペトロの成長をあきらめなかったので、ペトロは初代教会の柱となり、大勢の救いに用いられた。神は宣教旅行から途中で帰ってしまったマルコの成長をあきらめなかったので、マルコは福音書の著者になることができた。神はあなたの成長をもあきらめない。イエス・キリストが共におられるので、一見成長が見られないように見えても、あなたは救われた日から成長し続けている。コロサイ1:6。
神はあなたをあきらめない。だから、あなたも自分自身をあきらめてはならない。もし、あなたがまだイエス・キリストを罪からの救い主として受け入れたことがないのであれば、いまイエス・キリストを心にお迎えすることをおすすめする。そうすれば、イエス・キリストがあなたの心に入ってこられ、あなたの罪はすべてゆるされ、永遠の命を得ることができる。そして、あなたはその瞬間から主にあって成長し続けることができる。
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