4つの幸いと4つの不幸[ルカ6:20-26]

ルカによる福音書
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4つの幸いと4つの不幸[ルカ6:20-26]

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【ノート】
平地の説教の土台だ。イエス様はこれを説くにあたって平地におられたから平地の説教。そして、主がここで説かれるのは、主にあってすべては平地であるということ。自分の人生を見渡し、世の中を見渡すなら山あり谷ありで、到底、平ではないように見える。しかし、主はその後の取り扱いによって、谷を埋め、山を崩し、全部を平地にするのだ。

20-26節。これらは全部爆弾発言だ。イエス様はここで御言葉による絨毯爆撃をしている。これらのどれ一つをとっても、世の中の教師や知識人が教えていることと真逆だ。すべてについて、「それはその通り!」という代わりに「ええー!どういうこと!?」となってしまう。なぜか?主は世も神の国も知った上で語っているが、世の中の知者たちは、世のことしか知らないからだ。その知識が制限されているがゆえにほぼすべての人が完全に間違った価値観を持って生きている。世しか見えていなかった私たちに、イエス様は新しい世界を見せてくださったのだ。私たちは視野が広くなることで、本当に価値のあることが何かわかるようになる。無知な世の教師ではなく、私たちは全部を知っている上で語られるイエス様の御言葉に耳を傾け、その価値観を自分の価値観としなければならない。

山上の説教の8つの幸いと似ているが違う。8つの幸いは全部神の国の生き方であって、全部祝福。平地の説教は4つの幸いと4つの不幸に分かれている。4つの不幸は、世の人々がよしとするはずの人々。その特徴は「いま、良いものを持っている」ということ。人々は今、お金を持っていて、お腹が満たされていて、笑っていて、人からほめられていることを求める。これぞ幸せだと思い、人生での努力のすべてをこれらの獲得のために注ぐ。それが実は不幸なのである。なぜか?持っている世の良いものは失われてしまうからだ。これは世のものを何もかも持っていたソロモン王が悟ったことだ。コヘレトの言葉では「すべては空しい」と断言している。たくさん持っているということはたくさん失うということ。しかもそれは絶対に避けられず、誰にでも必ず訪れる。

また、世のものを持っているのが不幸なのは、もうすでに持っているので、与えられないということだ。何が与えられないのか?主からの特別な恵みだ。神の国においての良いものだ。主は公平なお方なので、恵みを与えるとき、まだ持っていない人に優先的にお与えになる。世のものを持っているせいで、神の国のものをいただけなくなる。世の空しいものを持っているせいで、神の国の永遠のものがいただけなくなる。何てもったいない!このことから「今が良ければそれでいい」という刹那的な生き方がどれだけもったいないかわかる。

そして、世のものを持っているのが不幸なのは、神の国を求めなくなるからだ。世のものは空しいが、人を依存させ、駄目にしてしまう力がある。一度世のものにどっぷり浸かるとそこからなかなか出たくなくなる。世にある豊かさが罠となる。もう世の偽りの豊かさで満足してしまって、イエス様が神の国を熱心に求める気力がわいてこない。そして、神の国は熱烈に求めた人に与えられるものだ。

4つの幸いは、世の人々が不幸だと思っている人々。その特徴は、「いま、良いものを持っていない」ということ。人々は、貧しさ、飢え、悲しみ、汚名から何とか脱却したいとあくせくする。しかし、イエス様はその中でこそ幸いを体験することができると説いている。代わりに神の国の良いものをいただくことができるからだ。ここで約束されている神の国の良いものとは、将来与えられることになる天国だけを意味するものではない。世の中にあって、体験できる霊的な祝福もそこに含まれる。天国は世の中で先取りしていくのだ。
ただし、これらの幸いは誰でも自動的に体験するものではない。貧乏を不幸に思い、悲しみを不幸に思って、ただ嘆くだけの人もいる。平地の説教は弟子たちに語られたものだ。だから、本当にその幸せを体験するには、神の国に対する信仰が必要だ。
逆に、持っていないようにするということは信仰さえあれば誰でもできる。ソロモンのように世でほしいものを何もかも手に入れるということはほとんど誰もできないが、世で貧しくなることについては誰にでもチャンスがあるのだ。
そして、注意しなければならない点は、「貧しい者が幸いなら、貧しい者は貧しいままでいてもらうために何の援助もしなくていい」ということではないということ。主は貧しい者を憐んでおられ、私たちを通して恵みを与えたいと願っておられる。私たちは貧しい者を助けることに関心を持たなければならない。使徒たちの社会に対する関心事は福音宣教の次に貧しい者の救済だった。そのように主の憐れみを体験できるという点も含めて貧しい者は幸いなのだ。

貧しい人々、飢えている人々は幸いだ。日用の糧を求めて祈るということが何であるか本当に知ることができる。明日の食事代をどうやって得るか、次の支払いをどうやって凌ぐか、綱渡りの生活をするとき、主がちょうどうまい具合に仕事を与えて満たしてくださる。全財産をささげたら、それの10倍の額を主が与えてくださることがある。そういうふうに主が経済的な奇跡を起こしてくださることを体験したことはあるか?そういうことを体験する機会が与えられたら、喜ぼう。これは私個人のことだけでなく、どの時代のどの場所でもクリスチャンが信仰によって体験してきたことだ。そして、こういった体験は貧しくなければ、飢えていなければ、決して体験できないのだ。

貧しい人々、飢えている人々は幸いだ。お金や物にとらわれることなく、身軽だ。何かを失ってしまう心配をしなくて済む。お金や物が偶像になってしまうことがない。自然に断食をすることができる。邪魔なものが無いので、主を間近に体験できる。人を動かすで有名なデール・カーネギーの両親は敬虔なクリスチャンだった。彼らはギリギリの極貧生活をしていたにもかわわらず、いつも喜びに満ちあふれていて幸せそのものだった。その秘訣は祈りだ。信仰の祈りがすべての思い煩いを吹き飛ばす完全無欠な解決方法なのだ。

貧しい人々、飢えている人々は幸いだ。恵みのありがたみを知ることができる。食べられることに感謝し、1日を無事に過ごすことにも大きな感謝をすることができる。

貧しい人々、飢えている人々は幸いだ。天の宴会に加わることができるからだ。イエス様は、金持ち門前で横たわるホームレスのラザロが、天国でアブラハムと共に宴会に加わり、金持ちは逆に陰府で苦しむ話をされた。その理由について、アブラハムが説明する。ルカ16:25。主はこのように帳尻を合わせてくださる。今の貧しさは天国の富に直結する。

今泣いている人々は幸いだ。もし、今世のものに満たされて笑っているなら、外の暗闇に追い出され、泣きわめいて歯ぎしりする者となるかもしれない。サムエルの母のハンナは不妊の女だった。そのことをハンナを目の敵にするペニナに散々指摘されて苦しめられ、大いに泣いた。その後何が起こったか?ハンナが激しく祈ったので、主がハンナの苦しみをご覧になって憐れみ、すばらしい預言者として用いられるサムエルを産んだ。ハンナは笑うようになっただろう。同じことはサラに苦しめられたハガルにも起こった。ペトロはイエス様を三度否定したあと、激しく泣いた。しかし、イエス様の復活によって笑うようになった。イエス様の墓で泣いていたマグダラのマリアもそうだ。

憎まれる人々は幸いだ。昔の預言者たちと書いてあるが、ここに多くの人が新たに加わっている。まずイエス・キリスト御自身が筆頭であり、使徒たち、教父たち、修道士たち、宗教改革者たち、伝道者たちがここに加わっている。そこには、パウロ、ポリュカルポス、ルター、ウェスレーなどが名を連ねる。私たちも世から憎まれるならこのすばらしい人々の仲間入りをすることになる。それは言ってみれば殿堂入りのようなもの。スポーツの殿堂入りなどよりもはるかに名誉あることだ。
そこには、多くの無名の人も、主に覚えられていて名を連ねている。無名の人々は、人にほめられていない分、有名な働き人たちよりももっと主からほめられるだろう。世の人々から憎まれることを喜ぶというのは、信仰者が実際にとる反応だ。むしろ最初から迫害や殉教を望んでいる。それは優れた信仰者のバロメーターなのだ。使徒たちは迫害されたことを大いに喜んだ。イエス様の教えを知っていたからだ。あるとき使徒たちは妬みに燃えたユダヤ人の指導者たちに捕らえられてしまった。使徒5:40-42。

私たちの価値観は神の国とマッチしているだろうか?私たちはこれらの教えをただのおもしろいアイデアとして評価しても何の意味もない。信仰によって自分の価値観として受け入れなければ、力を発揮しない。しかし、もし私たちが4つの幸いと4つの不幸を信仰によってしっかりと自分のものにすることができれば、初めて誤りのない価値判断ができるようになる。虚しいものを捨てて、永遠のものを貴ぶようになる。どんな逆境をも乗り越える強さを持つ。ゆりぎない平安を持つ。主のために大胆な決断を出来るようになる。神の国を今の現実に体験し、将来さらに豊かに体験するものとなる。ひとつひとつの幸いと不幸に信仰によってアーメンと大声で言おう。

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